液晶ディスプレイって何?
液晶とは
液晶とは物質の状態を表す言葉でして
個体と液体(結晶)との中間を表す状態のことを言います。
分子配列に高度な規則性のある結晶が融解した場合、規則性の無い流動性を持つ
液体の状態になるのが一般的です。
しかし、細長い棒状の有機分子の場合は、結晶の状態から融解すると
分子の位置の規則性はなくなり、分子の向きの性質は残ります。
この様な状態では液体でありながらも方向によっては屈折率、誘電率などの
物理的な性質の違う結晶に似た様な性質を併せ持つので「液晶」と呼ばれます。
液晶ディスプレイの仕組み
液晶ディスプレイの説明としてかなり詳しく書いている記事は多数ありましたが
なんとも難しくてわかりにくい・・・。
ということで本当に簡単に説明しますね。
液晶は自ら光を出しません。
液晶分子の配列が変わると、光を透過したり反射したりする割合が変わります。
液晶ディスプレイは液晶にかける電圧の強さを制御し、
明るさを変えることによって画像の表示を行っています。
窓のブラインドを想像してください。
ブラインドの開閉によって光を調節しますよね。
この光の調節によって画像を表示させていると思ってください。
光は液晶分子の配列にそって偏光するという性質があります。
液晶分子の配列を変えることによって、光を液晶の配列にそってそのまま直進させて
通過させたり、ねじ曲げて遮断したりすることができるのです。
おまけ
液晶ディスプレイが出てきたのは1973年にシャープが発売した
液晶電卓が最初だと言われていますが、その原理となった液晶の発見は
今から100年以上前に遡ります。
1888年、植物学者のフリードリッヒ・ライニッツァーがコレステロールの研究中に
液晶という現象を発見した様です。
加熱すると2つの融点を発見したところから液晶ディスプレイが
長い歳月をかけて今、スマートフォン、テレビ、ゲームモニターやPCの
必需品となっているわけですね。
それではスマフォドクター大阪梅田店でした。
