iPhone11Pro水没と液晶破損修理
スマフォドクター大阪梅田店です。
本日はiPhone11Proの液晶破損修理ブログです。
お客様のiPhoneは画面が割れていません、液晶の表示がない状態です。
以前に軽度の水没があったようですが問題なく使用できていたみたいです。
ところが水没から数ヶ月、液晶表示に異変を感じ始めたらしく若干表示の濃さが薄い気がするようになったそうです。
それでも動作には全く問題がなかったので使い続けました。
そこから数日、いつものように充電しながら睡眠。翌朝には電源が切れていたとのことでした。
今回の修理はその数ヶ月前の水没がカギになってくるのではないかと思います。
画面は割れていなくて、iPhone11Proを強く落とした訳でもないようですので
水没での腐食が原因かもしれません。
復旧する見込みは何パーセント?
作業に入る前段階のお話を聞く限り、水没の際には真水の中へ数秒程度端末が水に浸かってしまっていたとのことです。
水没直後もお客様は本体の電源を長時間OFFにしていたと言い、
この場合ざっくりとですが復旧する見込みは十分にあります。五分五分、50%といったところでしょうか。
当店では水没修理やデータ普及などで様々な経緯の不良端末のご依頼をいただきますが、
どのような水で水没したのか、そして水没直後の応急処置。これらで復旧する見込みがあるのか、ないのかが分かれます。
どんな水で水没したのか
例えば、ジュースや甘いお酒などにはそれを美味しくさせるための砂糖が入っていますよね。
おそらくよくジュースや甘いお酒をこぼしたことのある人ならわかると思いますが
机の上にこぼすと、ベトベトした砂糖が残ってしまいます。
机は水や市販の洗剤などで拭き取ればどうにか綺麗にはなってくれますがスマホではどうでしょう。
本体内部に入り込みベトベトした砂糖、いわゆる不純物が基板や液晶画面にべっとりくっついてしまいます。
本体の内側なんてみなさん見たこともないと思います。どうやって綺麗にするかもわかりませんよね。
水分は金属を腐食させ、水分が蒸発しても不純物は本体内部に残ります。
一番恐れるべきは、不純物が基板やコネクターに残ったまま電源を入れればショートしてしまうということです。
極端に言えば純水であれば電気を通さないのでショートしません。
不純物が電気系統に不良を起こすと覚えてください。
ですので、純水とはいかないものの水道水などの真水であれば比較的不純物も少ないので復旧率も上がるということです。
お客様は水没からかなり日数が経ってからiPhone11Proの液晶不良の症状が現れてきたと言います。
これは水分により徐々に本体内部パーツのが腐食してきたとも考えられます。金属は錆びます。
真水でも金属の腐食には抗えないでしょう。
修理内容
今回は水没自体は軽度といえど、お客様のiPhone11Proの状態は電源が入っていない為重度といえます。
まずは本体の状態を確認し、水分が残っていないかチェックします。
うっすら水垢のような模様はありますが水分が残っているということはありませんでした。
バッテリー周りはとても綺麗です。
不純物の残ったものも目視では確認できません。
しかし、所々金属が錆びている部分があります。
ということで基板や各パーツのクリーニングから入ります。
基板を特殊な液体で洗って、クリーニングを行います。
十分に乾かしてから再度動作確認をします。液晶の表示はありませんが電源がついていることが確認できました!
まず一歩前進です。バイブレーションが反応しますので間違いなく電源は入りました。
次に液晶パネルを新しいものに取り替えて見ます。
すると、しっかり液晶不良も改善されて操作できるようになりました。
動作チェック
最後にその他の機能は問題ないかチェックしていきます。